フレデリック・ショパン―その情熱と悲哀

「フレデリック・ショパン―その情熱と悲哀」彩流社という書籍が8/上旬に出版発売されました。

著者はなんとあのフランツ・リスト。

こんなものあったの?と思いすぐにネットで予約しました。

ショパンの作品の具体的な批評みたいなものはありませんが、当時を間近で見たリストならではのことがいくつも記載されており非常に参考になりました。

リストをしても当時、ピアノだけにこだわり抜き作曲を続けたショパンを信じられないと書いており意外でした。

現代ではショパンはピアノの詩人として知れ渡っており大成功を収めた人として考えられておりピアノ曲のみを作曲することが当時でも相当なリスクがあったということです。

それを成功させてしまったショパンの天才ぶりを褒めたたえています。

少し考えるとまぁ、そうなんだろうなと納得できますが改めてショパンの凄さが分かりました。

2021年10月は1年延期になったショパン国際コンクールが開催されます。日本からも大勢の参加者が出ており今年は「もしかしたら…」があるかも知れません。

雑誌連載記事の付録には当時の音楽家の社会的地位について書かれているものがあります。

モーツアルトも社会的処世術があまり上手くなく貧乏したことはよく知られております。

ショパンも非常にこだわりの職人的気質でとても病弱だったことが分かります。

日本でも音楽家の地位はパッとしません。

音楽大学を出てから定職につけずバイトで生計をたてながら音楽活動を行う人も多いようです。

私は大学卒業後、研究生として2年大学に残った後、一般企業に就職して現在まで至ります。

お陰様で家を建て替えて親の世話をすることも出来たしある程度の財産を持つことが出来ています。

ショパンは絶対的に芸術家として死ぬことを望んだようですが私は音楽大学を卒業したからといって音楽関係の職に就く必要はほとんどないと考えています。

こだわったがため10年、20年後、生活に圧倒的な差が出てしまうことはどうなんだろうって感じています。

クラシック音楽を学んだからクラシックしか演奏しないのではなくもっと色んなジャンル、ジャズ、ロク、Jポップその他に挑戦してもまったく悪くないし生活に必要であればなんでもやったらいいと思います。

そうして世の中で活躍し大勢の人から認められれば音楽を勉強する価値があがり必然的に音楽家の地位も上がってくると期待しています。

オリンピックやスポーツの陰になってクラシック音楽家の存在がメディアで希薄になっており憂いています。

そのちょっと昔の歌謡曲全盛時代はまだ作詞家、作曲家がテレビに出て色々コメントしていました。

リストも当時、かなりの執筆活動や音楽家の地位向上のため努力をしていたようです。ただのイケメン、凄腕ピアニストのチャラい人ではなく政治や経営にも関心があったように見受けられます。

私も今現在、音楽で将来稼ぐため鋭意、努力中です。

渡辺音楽教室

埼玉県志木市中宗岡にある音楽教室です。楽譜の読み方から高度な演奏法まで丁寧にやさしくお伝えします。

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