ハリーポッターの必殺技「エクスペクトパトローナム」をご存知ですか?闇の魔力に対抗するために守護霊を召喚する魔法ですが、シリーズの第三巻「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」に出て来ます。実力のある魔法使いが使える上級呪文とされています。
「それが何って?」、ピアノや音楽とこれがどう関係するのか?まさか魔法が使えるのか?ってそんな訳はありません。
ハリーがこの魔法を習得する方法がなかなか面白いのです。
この魔法の発動条件として呪文を唱える歳に"人生で一番幸せだった瞬間を思い浮かべる"となっています。これはなかなか難しそうです。
俳優の訓練で涙を自由自在に出すというのがありテレビで大竹しのぶさんが実演しているのを見たことがあります。スタンバイしてからあっという間に目から涙がポロポロこぼれだして凄いなっと思ったことがあります。
自分も涙を自由に出すことができたら目がきれいになるかなっと思いちょっと試してみましたが全然できませんでした。
ハリーポッター同様、その時の感情をいつなん時でも思い出して、ということがつかみどころがなく難しいです。
ハリーポッターから離れますが昨年11月のジャンプ「鬼滅の刃」の修行の場面で「反復動作」を行う、というところがありました。ストーリーでは、修行に集中するために念仏を唱えたり、幸せなことを考えたり、何か特有の行動を行うというものです。
ハリーポッターの「エクスペクトパトローナム」もこれに通じるものがあると思います。
楽器の習得は時間がかかり練習を嫌がる人は多いようです。私が子供の時は、テレビの先生が練習・継続は才能だからない人は上手くなれない、のようなことを言っているのを見たことがあります。
楽器は上手くなりたいけど練習はしたくない、練習はつらい、つまらない。練習嫌いの人にとって練習は、さながら魔物のようなものです。
スランプに陥ったり、壁が立ちはだかったり、嫌なことを言われたり、つらくなったらこれを試してみたらどうでしょう。自分だけの黄金の呪文。
これを毎日ちょっと繰り返すと少しずつ強くなるような気がします。ただしあまり強すぎる言葉は、逆効果になるので要注意です。絶対~するとか、叱咤激励するような言葉、自分をいじめるような言葉は避けた方が良いです。
私の学生時代は「繰り返しは名人を作る」でした。これは確かチェルニー60番の序文に書かれていた気がします。四六時中、上手くなった自分を思い浮かべたりしていたこともあります。
記憶が正しければ自立訓練法か何かの本で、自分に自信が持てない人は、まず「私はOK」と繰り返すのが良いと書かれていたと思います。雀鬼の桜井章一さんは絶対勝つのではなく、負けないということを説いています。ことわざや偉い人の格言にも良いも言葉が沢山あります。これからもよい言葉を探して行きます。
自分自身を振り返ってみると多分、こういうメンタルなテクニックの蓄積があったから今の今までピアノを続けることができたんだと思います。
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784915512407
2019年1月30日作成 志木市中宗岡 渡辺修司
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