大学の研究科終了後、名の通った会社に就職することができたものの有名大学卒が多く入社研修の英会話トレーニングで英語が全くできず恥ずかしい思いをしたのが忘れられません。
初勤務地が大阪の梅田だったのですが、働き始めてから少し経ち当時流行っていた駅前留学をすることにしました。何十万も授業料を払って始めたのは、あの時の悔しさからではなく全く不純な動機からでした。
予習復習みたいなことは全くせず少人数でその時に一緒になる生徒さんたちとの出会いを楽しみにレッスンに通っていました。
ただし英会話や英語朗読のCDを買って外出時は四六時中、英語を聞く日々を送っていました。
そんな生活を2・3年送った後、海外に転勤することになり現地で実力を試すことに。あの当時の自分の英語の実力は、大したことがなく転勤先のアジアの国だったこともあり片言の英語と日本語まじり身振り手振りで通じてしまうので思ったほど英語力を伸ばすことができませんでした。
アジアの英語って結構そういうところがあります。
海外から帰ってきて東京で勤務することになりまた駅前留学を再開しました。海外である程度英語を使っていたためかレベルをアップしてのスタートとなり数年で上級レベルに上がることができました。
その間に英語で書かれた本を多読する方法に至り、英語の児童書やルビの振られたものを沢山買って、何しろ読む練習とヒヤリングをやっていました。
ある時、講師や学校の方針に不信感が高まった時がありそれで駅前留学は終了することにしました。その後、経営者の放漫経営で学校存続が危うくなったことはいまだ記憶に新しい出来事です。
英会話は、いつか英語力が武器になる時代が来るに違いないと思って続けていましたが、いつになってもそんな風潮は来る気配がなく、外国人と友達になれればいいなあと、いう思いもかなうことがなく時が過ぎていきました。
そこで英会話力を磨くより英語で書かれた書物を多読することの方が意味があるな、と思い、それから読書と言えば洋書が普通の状態になっていきました。
写真に挙げた洋書は、クライブ・カッスラーという作家の冒険アクション小説(極東細菌テロを爆砕せよ(上下))です。700ページ近くあるのでかなり分厚い本です。
独立のための資金を貯める意味もありますが英語力アップのため過去に買った洋書の読み返しをやっています。この本も2回目の読破となりました。
洋書は短いものでも300~400ページほどあるので今まで読んだページ数は恐らく数万ページに達するのではないでしょうか。
英語歴も25・26年となり英語があることが日常となっています。とは言ってもまだまだ分からない単語が沢山あります。ただ前後の脈絡から何が書いてあるが解ってしまうんですね。
英会話力やヒヤリングも多読のおかげで結構アップしています。何事もうまくなりたいのであればずっと続けるべし、が信念です。
近年、会社の公用語を英語にするとか、東京2020オリンピック開催、外国人旅行者・労働者の急増、少子高齢化もあり英語熱がさらに高まってきています。2020年には小学校3年より英語が必修となります。電車や道行く中でも外国語を聞くことが珍しく無くなってきました。世の中、変われば変わるものです。
20年以上待ってやっと英語力を活かせる日が到来するとはちょっと感激です。
音楽のレッスンやリトミックでも英語レッスンが人気になりつつあるようです。これはどうかな?と疑問符を挟みたくなる要素はありますが、それでもこれまで磨いてきた能力を活かせる場が増えるのはありがたいことです。
2019年1月23日作成 志木市中宗岡 渡辺修司
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