ブルクミュラー 18の練習曲 3 家路をたどる羊飼いRetour du patre

ややはやく ト長調

4分の3拍子。

前奏。弱起の弱起から始まるリズムの難しい曲。伴奏も弱起から入るため二拍子だと錯覚させる。すぐにスラー&スタッカートの連続で打ち消され三拍子に戻る。

Aパート

テーマが三拍目から入る。この前は、十分に息を吸って間を取りたい。

1オクターブ以上の音域を自由に駆け巡る装飾音を伴った華麗な旋律。ワルツ風の伴奏形成が家路を急ぐ羊飼いの楽しい気持ちを表しているかのよう。

装飾音は必然的に34で弾かなければならない。いきなり前打音として弾くのではなく三連符や十六分音符で音価を変えて練習すると良い。

左手伴奏は、バスの音がスタッカートで雑にならないようしっかり腕の重さを乗せて弾く。

Bパート

ロ短調に転調。旋律は、装飾音を伴ったスタッカートの旋律。

伴奏もスタッカートで歯切れ良く弾きAパートと対比させる。

最後は、ニ長調で終わりAパートのテーマが出現する。

Cパート 力強く

フォルテで壮大に弾く。符点16分音符の陽気なリズムから上に上がって降りてくる旋律。スフォルツアンドのニュアンスを大切に。

一回目、単音。二回目は三度。三回目は、六度重音の練習。

スタッカートの伴奏、対旋律で締めくくる。

第二カッコからコーダに入るための経過句。

一時的な転調を伴ない調が二転三転する。

コーダ

Aパートのテーマから入る。その後、主和音のアルベジオ。スタッカートのニュアンスをよく弾き切る。

最後は半音階のパッセージと左手のオクターブで壮大に終わる。

渡辺音楽教室

埼玉県志木市中宗岡にある音楽教室です。楽譜の読み方から高度な演奏法まで丁寧にやさしくお伝えします。

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