ピアノで少し難しい曲になると必ず出てくるこの指くぐりのテクニック。鍵盤楽器ならではです。他の楽器では指をくぐったり、またいだり、はありません。(ハープは分かりませんが多分、ないのでは?)
前項で記述した「スネークアームの動き」同様、重要なテクニックですので是非習得していただきたいと思います。
1.手をピアノに置き楽に構えます。(鍵盤に対してほぼ垂直)
2.肩を少し上げ脇を開けます。
3.少し遅れて肘を上げながら外(右側)に移動します。
4.直前で弾いていた音の指はそのまま保持しておきます。
5.肘が外に移動したため手や指が斜めるになるはずです。
6.この状態で親指を次の音に持っていきます。
7.肘、肩(脇)を元に戻します。
8.肘や肩が戻ることで手の位置がまっすぐになる。
このテクニックで重要なのは肘や肩の動きで親指を手の中に入れやすくすることです。手のポジションを戻すときも手や指を戻すのではなく肘や肩を戻すことで手や指は力を入れることなく楽に速く戻ります。
「指またぎ」では同様に肘や肩を使い2~4の指が親指をまたぎます。
一番顕著に使うのが音階を弾くときです。
例えばハ長調のドレミファソラシドを弾くときは、通常1 2 3 1 2 3 4 5
という指使いをします。
ミからファを弾くとき3の指を保持しながら上記の指くぐりのテクニックを使い親指の1をファの音に持っていきます。ファを弾いたあとは、手のポジションを正の位置に戻し残りのソラシド(2 3 4 5)を弾きます。
ドシラソファミレドで帰るときはファ~ミに来た時に指またぎのテクニックを使います。ミを1で弾いた後、手のポジションを戻し2 1でレドを弾きます。
肘や肩の移動、上げ方で親指をどれだけくぐらせる(またぐ)か調節します。
決して指をぐっと伸ばしたりはしません。
このテクニックは、アルペジオやもっと遠くにポジション移動するときも使います。次の項で詳細を説明します。
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