楽譜の読み方

楽譜が嫌い、楽譜を読むのが嫌い、という人は多いです。

音大を卒業していても楽譜嫌いな人は多いかも知れません。

ポピュラーやジャズをやっている人が楽譜や読めないけど即興、耳コピが出来る。

クラシック出身の人は、楽譜がないと演奏できないけどポピュラーやジャズの人は、自分のオリジナルの曲が演奏しているので独立心が旺盛だ。とかいろいろ楽譜にまつわる話は多いです。

こういう話を見聞きしてなんで楽譜ってこうも嫌われるのだろう、と不思議に思います。

ドレミファが一つの言葉だとすると音楽を構成する言葉の基本はたった12個しかないからです。(あくまでも平均律の音楽の場合)

世界唯一の共通言語で最もシンプルで合理的だと思います。

少なくても音の高さだけを追う「譜読み」であれば簡単なので嫌っちゃうのはもったいない話です。

初心者の方にお勧めする楽譜の読み方は、3つ。

☆音符の風景に慣れましょう。

脳科学から考えると見るということ自体が凄いことだと分かります。ただ見るだけで人間は色々情報を集め分析しています。

何も考えずただ楽譜を見ましょう。音の高さが分からなくてもよいのです。当然、読める必要もありません。楽譜の読めない自分を責める必要は全くないのです。

余裕が出てきたら好きな曲の楽譜を買ってきて曲をかけながら譜面をめくってみましょう。

音楽の特徴と楽譜の特徴を合わせて譜面を追っていくのです。楽譜を絵のように見るのです。

譜読みの苦手な人が陥ってしまう悪い状況に一つの音にこだわって立ち止まってしまうということが挙げられます。

楽譜を速く読めるようにするためには立ち止まらずひたすら流した方がいいのです。

英語の読むのもそうですが、読めないところにこだわるより文章の全体をまず見てしまった方が分かることが多いです。

☆「ドレミファソラシド」を覚えましょう。

ほとんどの人が大体、小学校から中学校で何となくこれは覚えてしまうかもしれません。楽器でも歌でもよいですが大体この高さの音が鳴ったらドとかレとかで構いません。

ジャズの教本を読んでいてこれはいいなというテクニックがありました。

記憶力を良くするには、「ものに名前を付ける」というものです。

これを読んで妖精は、自分の本当の名前を知られてしまうとその人に支配されてしまうというおとぎ話を思い出しました。

音が妖精だとするとそれに名前を付けることで覚えやすくなるということです。

名前なんてもう決められているじゃないか。

はい、そうです。

決まっていますがあたかも自分で名前を付けたように覚えるということです。

☆ドの位置を覚えましょう。

他のはほっておいても大丈夫です。とりあえず一つだけ覚えてこれだけ出てきたらすぐ分かるようにしましょう。

他の音は、例えばレはドから一つ上がっているからレ。三つ上がっているからミ。などのように位置情報で音を考えるようにします。

慣れてきたらパッと見てわかる音を一つずつ増やしていきます。ソあたりが手ごろでしょうか。

ハノンの1番から31番はこの方法ですらすらと譜読みできるので是非、試してください。くれぐれも真面目一つずつの音を読んではいけません。

渡辺音楽教室

埼玉県志木市中宗岡にある音楽教室です。楽譜の読み方から高度な演奏法まで丁寧にやさしくお伝えします。

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