脳にピアノ地図をつくる 緊張と弛緩 その42019.11.13 12:50ペンフィールドの脳内マップをご存知でしょうか?脳神経外科医であったペンフィールドがてんかん患者の治療のため、脳と体のどの部位が対応しているかを調べホムンクルス(小人)の姿に表したものです。手や口が大きく足が小さい異様な姿の小人の絵を見た人は多いと思います。初心者がピアノの前に座る...
筋肉の動く仕組みを理解する 緊張と弛緩 その32019.11.06 13:05ピアノ奏法がピアニストの考えた感覚的なものでなく医学的にも物理的にも正しいものでありたいと考え色々な分野の本を読み漁っていました。何かピアノテクニックに活かせそうであれば医学書でも武道の本でもスポーツ、物理、数学、漫画等、なんでもです。この項ではその中でも解剖学に焦点を当て緊張と...
力が入るってそんなに悪いこと? 緊張と弛緩 その22019.11.02 13:05「君の親指がどこにあるか知っているかい?どうしてそこにあると分かるんだ」脳神経科学者だったらこう言うかもしれません。(昔読んだ脳科学の書籍から脚色して書きました。)親指なんかどこにあるか知っている。ほらここにあると、誰でもゆび指して言うと思います。でもこういう本当の話もあります。...
なぜ緊張するのか? 緊張と弛緩 その12019.10.26 13:05何を隠そう私は学生時代、ガチガチに力を入れてピアノを弾いていました。今考えるとピアノだけじゃないですね。字を書くときスポーツをするとき。勉強でさえ、頑張るぞと気合を入れたとき。あらゆる場面で体に力を込めていたような気がします。時代がそうだったかもしれません。小学校の時、ちょうど「...
芯のある音とは?(タッチ その6)2019.10.15 13:10ピアノの先生がよく言うことに「芯のある音を出しましょう」があります。この「芯のある音」っていったい何でしょうか?音にリンゴや梨の芯のようなものがあると考えると何となくイメージすることができます。ふわふわした音の逆です。では芯のある音をだすためにはどうしたら良いのでしょうか?こう質...
ポジション移動(縮地法)2019.09.18 13:40ピアノのポジション移動って?と思う方もいるかも知れません。私は、ピアノのポジション移動として確立された理論を習ったことがありません。ピアノの世界では、細かいテクニックに名前を付けて理論化してないことがまだ多いと思います。ネットを検索してみるとポジション移動に説明している記事があり...
スネークアーム(蛇の腕)2019.08.31 14:10スネークアーム。なにそれ?知らない人なら当然そう思うはずです。これはベリーダンスで使われている腕の動かし方です。ベリーダンスってピアノのことを書いているんじゃないの?はい、そうです。でもこのピアノの弾くときの腕の動きとベリーダンスのスネークアームの動きはとてもよく似ています。何と...
重力奏法の誤解2019.08.31 14:10腕を上げてみて、力を抜いてストンと落としてみて。この腕の重さで落ちる力を利用するのよ。ピアノの先生にこのように教わった人も多いかも知れません。私も学生時代に先生から教わりました。最初は上手く出来ず途中で止まっていましたが練習する内にストンと上手に下に落とすことが出来るようになった...
指の優先順位2019.08.29 14:30ピアノを弾くための指の優先順位ってあまり耳慣れしないと思います。ピアノを弾く指には番号が付けられています。これはどんな教本にも出てきますが一応説明します。親指は1、人指し指は2、中指は3、薬指は4、小指は5です。左右同じです。初歩のピアノ教本には、ほとんどの楽譜にこの指番号が書か...
タッチ(The Touch) その52019.08.24 14:10昨年12月(2018年)、ゴドフスキーの左手のエチュードを練習しすぎでひび割れてしまった左人差し指先がまだ治りません。やりすぎと下手な治療が災いしています。先月ぐらいから脂分を定期的に付けたらどうかと思いニベアスキンクリームを手の平に塗るようにしたところだいぶ改善されてきました。...
タッチ(The Touch) その42019.08.10 13:25ピアノのタッチについて改めて考えてみると随分奥深いものだなと感じました。「ピアノは猫でも弾ける(誰が弾いても同じ音が鳴る)」の考え方がどこかにこびりついていた証拠ですね。今回は、ピアノタッチについてピアノの構造と物理学の観点から考察してみました。下記1表は我が家のピアノのアクショ...
タッチ(The Touch) その32019.06.29 13:06ピアノは、ハンマーが弦を打弦することで音が鳴ります。演奏会やスタジオでピアノを弾くと家で弾いた鍵盤の感触がだいぶ違うことがあります。これは指先でハンマーの質感、弦、ピアノのアクション、鍵盤の調整具合を感じ取っているからです。他人が入ってくると違和感を覚える自分から約1メートル程度...